ユキノさん Dog Walker

ユキノさん

ニューヨーク暦:10年
出身:東京

犬がとにかく大好き。そんなユキノさんが始めたビジネスはDog Walk。トリマーの資格も持ち、犬の散歩、しつけ、トリートメント、犬の事なら全てユキノさんに頼めばOK!

ユキノさんはHome Spa Groomingも行っています。
連絡先はこちらまで





いつ、どのようにして Dog Walk をビジネスとして始めたのですか?

私は昔から動物がとても大好きで、犬をいつも飼いたいと思っていたのですが、住宅事情や色々な理由で犬が飼えなかったんです。 でもニューヨークはとても犬が多いし、町を歩いていて散歩をしている犬達の、彼らのつぶらな瞳と目があうたびに、私を呼んでいるような気がして? そんなただの直感から、犬を飼えないのならせめて散歩だけもしたいなと思ったんです。それで、 Dog Walking の張り紙を出したのが、今から4年前です。


その 後、ビジネスはどのように広がっていきましたか?
左の犬から:Trevor, Daisy, Byron

最初はブルックリンで、1匹の犬から始めました。そのうちに張り紙を見た人や、口コミで広がっていき、マンハッタンのEast Villageでも始めるようになりました。今では、日本人スタッフ3人と、アメリカ人スタッフ1人と一緒に仕事をしています。 以前日本の企業で働きだして、 Dog Walk の方はマネージメントのみをやっていた時期があるのですが、やっぱりそんな生活に満足できませんでした。 自分は常に犬と接していたいという気持ちが強く、その企業での仕事を辞めて、また Dog Walker の現場に戻りました。 さらに、犬のことに関してもう少し専門的知識を持ちたいと思い、2003年に NY School of Dog Grooming で300時間の講習を受け、 トリマーとしての資格を取得しました。 現在 は自宅での Grooming サービスも行っています。 Walking の方は今では30件の顧客がいます。 そのうちの20件はレギュラー、つまり決まった時間に散歩をさせています。できるだけ自分が犬達と接していたいので、今のところ特にビジネスを大きくするつもりはありません。


ユキノさんの Dog Walk サービスの内容を詳しく教えてください。


行儀よく水を飲むDaisy
まず、最初から飼い主さんの家の鍵を預かっていますので、飼い主の留守中にその鍵で家の中に入って犬を連れて出ます。一匹につき40分の散歩が基本ですが、2匹、3匹とまとめて連れて行く時は1時間ほど時間をかけます。犬専用の広場(Dog Run)がありますので、そこでのびのびと走り回ったり、他の犬と遊ばせたりして、できるだけ自由にしてあげます。犬のストレス解消のためにも、なるべくこの時間を多く取る事が大切なんです。その後、一匹一匹、飼い主さんの家に犬を届けます。 飼い主の方には、 今日の Walking での出来事をまとめたノートを渡します。結構このワンちゃん日記がオーナーさんに評判がいいんですよ! 午前、午後、夕方と、多いときは1日3回 Dog Walk に行きます。

寂しがり屋のTrevorとポーズ

犬を散歩に連れて行く際に注意する事を教えてください。

散歩中は、他の犬、人、車などいろんな障害が待ち受けていますから、まず、安全のために どちらがリーダーシップをとっているか を理解してもらいます。 犬は人間の声のトーンに敏感 に反応をしますので、犬が今“誉められているのか”、それとも“注意されているのか“を解れるように、声のトーンの使い分けで、 単純かつ明確に伝えるようにします。 例えば、信号で止まるときは、はっきりした声で『 Stay 』、きちんと止まれたら 少し高めのトーンで 『 Good Boy!! Good Girl! 』、とよく褒めます。進むときやコマンドを解除する時は ちょっと エキサイティング な調子で 『 OK, Let's Go 』などです。どちらがリーダー シップをとっているか 理解していない犬は誰の言うことも聞かず、いわゆるしつけの出来ていない犬になってしまいます。また、犬は白黒はっきりした判断をしますので、飼い主があいまいなコマンドを出すと、 犬を混乱させ、かえって犬に悪い行動を補強してしまうこともあります。 コマンドが出来た時に、必ずよく誉める事と、(トリートをあげるのは多いに良し)『OK 』と言って、コマンドを解除してあげることも重要です。コマンド をされてもそれが 必ず解除されるものだと学べば、自然とコマンドに従うようになります。後は、常に言葉をかけてあげて、犬とのコミュニケーションを楽しむことですね。


今日は3匹の違う種類の犬を同時に連れているわけですが、大変ではありませんか? 
利口なByronはもちろん“お手”もできます。

犬は人間と同じで個性があります。みんな性格も違うので、その点を考慮して、けんかをしない犬同士を組み合わせて一緒に歩かせたりしています。私も 常に忍耐と愛情を持って 犬を訓練するようにしていますので、みんな賢く私の言うことを聞いて行動してくれます。だから、見た目ほど大変ではないんです。ただ、たまに犬を一度に5匹も6匹も連れている Dog Walker を見かけますが、 私達の所では1度に3匹までとしています。あまりにたくさんの犬を一度に歩かせると、それぞれの犬の自由がなくなってしまい、その分危険性が伴い易いと思うからです。





ロックバンドも組んで活躍されていらっしゃるそうですが、そちらの話も聞かせていただけますか?
以前、私がお世話をしている犬の飼い主さんからパーティーに招待されたんです。そこで動物や自然愛護を主張しているANIMALLINK (www.animallink.org)というガールズバンドと出会いました。 ANIMALLINKは 動物生活保護問題をテーマに曲等も作って演奏しています。私も以前日本でのシンガーソングライターの経験があったので、オーディションを受けた後、 ベーシスト兼バックボーカルとして参加するようになりました。私が以前日本で作った曲も演奏しています。

次回のANIMALLINIKのライブ情報:
Date: 8月23日(8pm -Midnight)
Place:Warwhorz(East 4 th Street, between Avenue B& C)
イベント:ENDER,WAR&CONSUMERISM
Website: www.theresabyrnes.com  


NY での生活をかなり楽しまれていらっしゃるようですが、最後に、 NY でのこれまでの生活について一言お願いできますか? 


今まで、もうこれしかない、これでなきゃだめなんだ、と決めてかかって何かをやるときはなかなか上手く行きませんでした。 “日本から出て来たからには“と肩に力が入り過ぎていたと思います。 逆 に、 なんでもコントロールしようとすることをやめて、今自分に来ている流れは何かを観察し、それに対する自分の直感を大切にしだした時に何か新しい人生の楽しみ方ができるようになってきました。 ”Let go” ということは難しいのですが、 心がけるようにしていると、自分に必要だったり、大切だったりすることが、意外と自然に流れこんで来たりするんですよね。


取材を終えて:
犬が喜んでくれるのが一番、犬が楽しければ私も楽しいという、根っからの犬好きのユキノさん。いつもお世話をしている犬がユキノさんを見て、飼い主といるとき以上にはしゃいでしまい、飼い主が困ってしまうこともあるとか。お話を伺ったときもとても自然体で、だからこそ犬をこよなく愛し、ここまで世話を出来るのだろうと納得させられました。 <写真/文: 笠原>