Mr. Mehai Bakaty  Fine Line Tattoo  

ミーハイさん

出身:NY

父親であるマイクさんが始めたタトゥーショップ 『Fine Line Tattoo』の2代目。こちらのタトゥーショップはマンハッタンでは1番古い名門の老舗!幼い頃からタトゥーに触れ続け、16歳には自身も最初のタトゥーを入れている。日本の刺青文化にも興味を持っており、何度か都内の有名な彫師の元まで足を運ばせている。まぎれも無く、マンハッタンで信頼されているタトゥーショップです!

『Fine Line tattoo』
住所:21 1st Ave. (Between 1st and 2nd Streets) New York, NY 10003
最寄の駅:Fラインの2Ave駅
電話:212-673-5154
ホームページ:www.finelinetattoo.com
E-mail:mehai@finelinetattoo.com





とても爽やかなMehaiさん

このお店が出来た頃のお話を聞かせてください?

お店が出来たのは1998年です。それ以前は法律でタトゥーショップを出す事は禁止されていました。ただ、父親のマイクは1976年から自宅でタトゥーを彫っていましたので、マンハッタンでは1番の老舗になります。ただ当時は、 社会的に今のようにタトゥーが人気があった訳でもありませんでした。つまり父親は先駆者だったんですよね。僕は1972年に生まれましたから、4歳の時からタトゥーの世界に触れていたんです。ですから 刺青師になる事はとても自然な事だったのかもしれません。


ミーハイさんが最初に刺青を入れたのはいつですか?

華やかなデザインです

最初のタトゥーは16歳の時です。背中にある小さい花とトラの絵がはいったデザインです。もちろん父親にやってもらいました。それ以降も、自分の体にタトゥーを入れる時は基本的に父親にお願いしています。この頃には、すでに自分でもタトゥーが彫れるように練習していました。果物の表面に彫ったり、様々なデザインを見ながら、試行錯誤で勉強していました。今でも僕の最初のお客さんははっきり覚えています。その幸運のお客は誰かって?もちろん父親のマイクです(笑)


開店当初から現在までに、タトゥーをする人が大分増えたと思いますが?


只者ではない雰囲気を持つマイクさん。最初のタトゥーは何十年も前に入れたとか。ちなみに愛車はハーレーです!
先ほども言いましたが、70年代ではタトゥーは一般的に受け入れられていませんでした。その時にお店を出そうと決めた僕の父親は、よっぽどの新しい物好きだったんでしょう。『Fine Line Tattoo』では老若男女関係なくお客さんが来ますが、これも比較的最近の事です。10年前は女性のお客が来る事はまずありませんでした。


左から:マイクさん、ミーハイさん、ユキノさん。ユキノさんは前回ドッグウォーカーの取材でも登場してくれました。

タトゥーの人気がこれ程までになった理由は何だと思いますか?

それは、ミュージシャンやスポーツ選手の影響だと思います。彼らは現代のヒーローですし、テレビや雑誌を通して、たくさんの人に影響を与えています。 昔、父親のマイクが、「メンバー全員がタトゥーを入れたロックバンドを作れば絶対人気が出るはずだ。」って言っていましたが、今ではMTVでタトゥーを入れていない バンドの方が珍しくなっているよね。この10年でものすごい変わりようだと思うよ。タトゥーが社会的に認められてきた事は嬉しい事です。一部の者だけの文化でなく、性別関係なく皆がタトゥーに興味を持ってくれています。その反面、僕らタトゥーデザイナーが気をかけなくてはいけない事もあります。タトゥーは体に残るアートですから、それなりの決意も必要ですよね。ただ流行に流されて、後で後悔する人が出ないように、タトゥーを彫る前に、お客さんとよく話すようにしています。また『Fine Line Tattoo』では手と顔にはタトゥーは入れません。


タトゥーは1度入れるとまた入れたくなると聞きますが? 

ここでタトゥーのデザインをします。

それは本当です。リピーターのお客さんは多いですよ。腕に小さなデザインを入れたら次は別のデザインを背中に、など等。タトゥーの魅力にはまってしまうんですよね。日本でもタトゥーの人気はすごいですよね。昨年、東京と横浜の彫り師の元へ行ったのですが、若いお客さんもたくさん来てました。ここのお店でも日本人のお客さんはよく来ますよ。元々日本では刺青文化がありましたし、手彫りの刺青も素晴らしいと思います。






日本風のデザインも人気があるらしい
最近はどのようなデザインが人気があるのですか?
最近はトライバル・スタイルが人気あるかな。色はシンプルな黒で太めの線が多くて、伝統的な民族のデザインを今風にアレンジした感じなんだ。日本のデザインも人気あるよ。漢字のタトゥーを入れた人もよく見かけるでしょ?後は、薔薇やトラなんかのカラフルデザインのクラシック・スタイルもまだまだ人気だよ。一般的に言えることは、タトゥーはその人感情や思い出を表していると思うんだ。例えば、同じ人でも20歳で付けるタトゥーと25歳で付けるタトゥーとではスタイルが違かったりする事もあるんだ。その時夢中になっている事は、周りの友達の影響とか、それがまたタトゥーの面白さなのかもしれない。

最後に、ご自身の名刺の裏に『刺青師 彫ばか』と書かれていますが、これはいったい...? 


壁にも“彫ばか”が飾られている。

これは、僕の仕事と苗字を掛け合わしたんだ。僕の仕事は彫り師、名前はMehai Bakaty(メーハイ・バカティー)これで2つを合わせれば、『彫ばか』になったんだ。 お気に入りのニックネームだね。日本には刺青だけでなく、全般的にすごく興味を持ってるんだ。今年も11月頃に行こうと思ってるし。ただ日本語は難しいよね。練習してるんだけど、まだまだかな。日本から旅行で来る人も是非『Fine Line Tattoo』に遊びに来てください!


取材を終えて:
一言一言慎重に選んで話す人だと思った。タトゥーデザイナーと聞いてたので、勝手ながら、革のジャケットにハーレーダビッドソンをまたがっている少し怖いイメージを持っていたが、まったくそんな事はなかった。とても気さくで優しい人だったので取材していて楽しかった。父親のマイクさんは50年前に日本にいたらしく、それについてもとても貴重なお話が聞けた。<写真:笠原 文: 白石>