i-Healing 代表 川村亜沙美さん

出身:東京
ニューヨーク滞在暦: 9年

ステュワーデス、Webデザイナー、Webプロデューサーと様々な経歴を持つ川村さんが行き着いたところが「ホリスティック医学」徐々に広まりつつあるこの医学を更に広め、多くの人々の心も体も健康にするため、川村さんはAsami, Inc. という会社を設立し、i-Healingというコミュニティサイトを運営しています。
仕事やプライベートで経験した様々なことやそこから学んだことを未来への原動力に変えていく、明るく前向きな川村さんにインタビューしました。

WebSite:i-Healing
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取材を終えて:
とても率直で裏表がなく、自分を過大評価も過小評価もしない、ありのままの自分をしっかり見つめ、ありのままの自分で生きてる、そんな感じの方でした。成功、失敗、喜び、苦しみ、様々なことを経験し、その中で「自分が今生きている」ということをとても大切にされている方でした。



NYに来る前はどんなお仕事をされていましたか?

私は東京出身なのですが、日本にいたころは日本の航空会社に約9年間勤めていました。ステュワーデスとして日本中を飛び回っていました。コンピューターのインストラクターを行っていた時期もあります。



この日行われたセミナーの様子です。
なぜNYに来ようと思ったのですか?

ニューヨーク大学の大学院の専攻でInteractive Telecommunicationsというコースがあって、その科目はマルチメディア、ソフト、ウェブデベロップメントのデザイン等のInteractiveなものを勉強するコースだったんですけど、そのコースに大変興味があって、思い切ってフライトアテンダントの仕事をやめて渡米を決意しました。今から9年前のことになります。それからなんとなく居ついちゃった、という感じですね。


ニューヨーク大学の大学院を卒業された後はどんなお仕事をされていたのですか?

日系のデザイン会社に就職し、NY支店の立ち上げを行いました。具体的な業務としてはCD-ROMのデザインやビデオ制作、Web制作を行い、またWebデザインに関わる事はデザイナーもプロデューサーも行っていました。


NYでの生活は順調だったわけですね?

セミナーに参加していたNY在住の日本人の方々
そうですね。最初の何年かはすごく順調でした。夢も希望もあって、自分の勉強したいことを勉強して、自分の興味のある仕事について、やりがいもあって。こんなに順調でいいのかな、と思うときもありました。


セミナーの際に配布されたパンフレットとサンプル

どういったきっかけで「ホリスティック医学」の方に転向されたのですか?

ちょっと長くなってしまいますが、あるときすごく体調が悪かったんですね。悪いと言っても、どこが悪いとかではなく、精神的にすごく落ち込んでた時期があったんです。
プライベートなことなんですが、、こんなこと言っていいのかな?(笑)恋愛でうまくいかないことがあって、、それと重なるように9.11のテロがあって、勤めていたデザイン会社もNYから撤退することになって、仕事もプライベートも何だか全てを失ったような感じになったんですね。新しい仕事も探したのですが、ちょうどITバブルがはじけた時期でもあって、なかなか仕事が見つからず、約1年何も仕事がない時期があったんです。NYにくるときは夢も希望もあってうまくいっていたものが、がんばっていた仕事もダメになり、私生活もうまくいかず、本当に落ち込んでたんですね。私は元々すごく「躁」なので鬱だなんて考えたこともなかったんですけど、今考えるときっと鬱だったんだと思います。それを見かねた日本の友人がちょうど「ホメオパシィ」という治療法に関する本を出版していて、ホメオパス(ホメオパシィの先生)を紹介してくれると言うお話しをくれました。でも「ホリスティック医学」なんて聞いたこともなかったし、最初は遠慮していたんです。でも、その友人があまり熱心に勧めてくれるので、1度行ってみようと思い、カウンセリングを受けて、その後一粒の砂糖粒みたいなremedyと呼ばれるものを処方され飲んでみたんです。そこで私の人生が変わってしまいました。たったその1粒のremedyでそのときの精神的な落ち込みだけでなく、体調や体の悪い部分も全てよくなったんです!…ちょっと大げさかも知れませんが(笑)身体リズムも整い、アレルギーも治り、本当にすごく驚いて、なぜこんなに効くのかどうしても知りたくなって、すぐに学校を探して勉強することに決めました。

「ホメオパシー」とはどのような医学ですか?

「ホメオパシー」は似たものが似たものを治すという同似療法のことです。その名のとおり、病気の症状と同じような症状を引き起こす物質をごく微量だけ体内に入れることで、逆に病気を治そうという治療です。なので、頭痛薬が痛みを止めるのとは違っていて、実際の病気の訴えが肉体的なものであったとしても、その人の精神的な要素がすごく重要になるんです。
例えば、ある人が水を溜め込んだ腫瘍が出来たとします。その人の性質は気分的にとても内向的で、外に感情を表さない。そんな時その人にぴったりのレメディは水分を貯蔵する性質のある塩から出来たレメディだったりするんですね。
もっと複雑なんですけど、そういった感じで2・3時間のカウンセリングからその人の性格や悩みや問題点を探し、その人の状態にそっくりな状態のものを何万種類とある物質の中から探し出し処方する。そして、そのことによってその人の精神、心、身体、全体を治そうとする医学です。心理学はもちろん、医学に関してもまた自然界に何万種類とある物質の特徴や性質の膨大な知識が必要な医学でもあります。


その体験がきっかけで今のお仕事を始められたのですか?

セミナーの中で紹介された化粧品
そうですね。現在もホメオパシィスクールに通って勉強しているのですが、ホメオパシィは最低4年間勉強しなければいけないんですね。でも4年勉強したからって資格が取れるというものではなくて、実際仕事をするには7・8年かかると思うんです。その間働かないわけにもいかないし、かといって今までやってきたデザイナーの仕事には興味がないし、何かいい仕事はないかずいぶん思案しました。どうしようかと考えた末に、私のやってた仕事と今の興味をコンバインできるものはないか、このホリスティック医学を広めたい、そして自分はWebデザインができる、少しでも日本にいる人やこっちにいる人に知ってもらえたら、と思ってi-Healingを立ち上げました。

具体的にはどういったお仕事をされているのですか?

Webサイトを通して、日本やアメリカに住む人のお客様にホリスティック医学の情報を提供することを主な仕事としています。その一環として私が使用して納得のいった商品、惚れ込んだ商品の代理店販売も行っています。正直な話をすれば、これらの商品販売は会社を運営していくための資金作りと言う部分もあるんですけど、それでもお金が稼ぎたいだけではなくて、本当に自分がいいと思うものを多くの人に知ってもらいたい、というのが根底にあるんです。一応お金も稼がないと会社は続けられないので必要な業務ではあるんですけど(笑)
私はコマーシャルの世界(ウェブ)に居たからつくづく思うんですけど、世の中に出ている製品の90%以上は粗悪品ですよね。それを広告のプロ達が色々な宣伝文句やイメージをつけて、素晴らしい製品に見せてしまう。でも、本当に良い製品って一握りなんですよね。そういったものを探すのは半ば私の趣味なんです。化粧品ひとつでも今までに何百個買い集めたことか。私のサイトで宣伝する商品は、自分が惚れに惚れ込んだホントに良い物だけ。リサーチや体験は私の趣味だから、私に任せてもらって、サイトに来てくれた人は私が選んだ製品だから、間違いないって信じて買ってくれるようになってくれれば、それが本望です。



熱心にホメオパシィに関してお話している様子
NYで仕事をしていてつらい事や苦労したことはありましたか?
やっぱり英語には苦労しますよね。意思疎通には問題なくても、どこかにその壁が残っているのは事実ですね。
仕事に関して言うとつらい事はないですね。不思議なもので人のために仕事をするのではなくて、自分のために仕事をすると、本当に楽しいんですよ。ただのポスター張りでも、自分のセミナーを告知して、そのポスターを見て1人でも参加してくれると本当に楽しいし嬉しくなりますね。毎日朝起きるのがすごく楽しみなんです。今日は何が学べるかな、どこまで仕事が進むかな、と考えただけでわくわくしてくるんです。
日本は「こうすべき」「こうあるべき」という目に見えない鎖が大きいような気がしますけど、NYにはそういったものがなくて、何をやっても誰も何も言わない。だから本当に自分のやりたいことの本質に近いことができると思うんです。そういった意味でも現在仕事をする上でつらい事はないですね。

今後の夢や目標は何ですか?

インタビューに楽しく真剣に答えてくれました

野望という意味での夢は特にないです。会社をすごく大きくしたいとも思わないですし、会社を続けていければ、たくさん儲けたいとも思わないですね。
ただ、私の夢は、誰かの刺激・活性剤になること、そして1日1日を大切に生きることです。自分がこの世に送り出されてきた“使命”に忠実に生きて、毎日を大切に生きる。そして私の伝えるべきメッセージを何らかの形で皆さんに伝えることが出来て、それがその人の人生にちょっとでも良い影響を与える事ができるのなら、それが私の夢です。でも自分に忠実に生きるって実はすごい難しいんですよね。色々失敗をしながら少しずつ正しい道に近づいて行くのだと思うし、それを追求しなければ一生誤魔化して生きてもいけるので、、、でも自分をごまかさないて、自分の夢ややりたいことに向かって一人でも進んでもらえるように私が刺激になれば、それが夢ですね。


今、日本にいてNYで何かをやりたいって思っている人達に対して何かメッセージをお願いします。

私はわりと天職というものを信じていて、自分がこの世に生まれてきた“意味”や“使命”についてもよく考えます。人は本当は自分のやりたいことって知っているんじゃないかと思うんです。だけどいろいろな意味でちょっとずつ誤魔化して生きている。でも本当に自分のことを見つめなおしたときに実はみんな本当にしたいことがわかっているような気がします。なので、自分に嘘をつかずに正直に生きていってほしいですね。
それから、もう一つ。人生に間違いはないと思うんです。それと「遅すぎる」というのもないです。失敗したと思えばまたやり直せばいい。何十回やり直してもそこで学ぶことが一番大事だと思います。
私は決して優等生ではなかったし、特別な人間でもないし、、今でも特別でも何でもないですけど、でもやろうと思えば何でも出来るんだな、ということを学びました。やらないなら一生やらなくても生きていけるわけですけど、本当にそれでいいのかよく考えてほしいですね。そして、少しでもやりたいことがあれば誤魔化さず、言い訳をせず、失敗してでもチャレンジしてほしいと思います。