ヘアースタイリスト 高木 信輔 さん
出身:福岡県福岡市
ニューヨーク滞在暦:2年3ヶ月

知る人ぞ知る、イーストビレッジのアットホームなサロンの陽気な美容師さん。宣伝、広告など全くしていないのに、どんどんお客さんが増えていっているのは、一度来たお客さんが知り合い、友人などにその腕の良さ、人柄の良さを絶賛しているから。一度シンさんに切ってもらったお客さんは、もう他の人には切ってもらいたくないと言います。
ニューヨークでヘアサロンに行くのは、ちょっと不安という人は、シンさんの所に行ってみてください。必ず希望のスタイルを作ってくれます。今回は、そのシンさんのサロンでもある自宅にお邪魔してきました!

シンマジックにかかりたい人はこちら(カットのみ)。要予約。
Address: 187E 7th St (bet. B & C Ave.) Apt.#5
Cell Phone: 718.807.8645
E-mail: shinninnin@hotmail.com

シャンプー、カラー、パーマはこちらのサロンで。
Haggar Beauty Salon
208 Forsyth Street (E. Houston & 2nd Ave.)


詳細はこちら

取材を終えて:
誰にでもフレンドリーで話しやすく、とても面白いシンさん。一緒に話していると、以前からの友人であったかのような安心感、心地良ささえも感じてしまいます。お客さんが満足するまで、何通りでもスタイルを作るというシンさんからは、トークの面白さに加え、プロの美容師としての真剣さがうかがえます。また、服装から部屋のインテリアまで、とてもおしゃれな方でした。




ヘアースタイリストとしてNYで独立したきっかけを教えてください。

まず、日系のヘアサロンで一年働いて、その後また別の日系のサロンで一年働きました。今は独立してイーストビレッジの自宅で仕事を行っています。
独立したこれと言ったきっかけはないんですが、昔から機会があれば一人でやりたいと思っていました。2年間サロンで働いて、ある程度経験も積んだしこの辺でやってみようかな、という感じですね。


NYのどんなところが好きですか?

インタビュー風景です。
そうですね、NYは日本と違って、エナジー溢れる街だと思うんですよ。お客さんと話していても、マイナスな話とかあんまりしないですしね。ポジティブ思考で熱い人たちが多くて、そんなところが好きですね。自分自身もわりといつもポジティブですし。まぁ、逆にそうじゃないとやってられないところもありますけどね。

日本とNYの違いはどんなところだと思いますか?

美容師としてのことを言うなら、自分は日本での経験がないのでよくわからないんですけど、やっぱり人種の違いは大きいですよね。日本ではほとんど日本人のお客さんにしか対応しないと思うんですけれど、NYはいろんな国の人がいるので、髪質やくせ、頭の形もほんとにいろいろですね。


日本で美容師の経験がないとおっしゃっていたのですが、日本では何をされていたのですか?

日本では、昼間アパレル関係のお店で働きながら、夜間は美容学校に通っていました。なので、日本のヘアサロンで働いていた経験はありません。もちろん練習では何度も切っていましたけど、サロンでお金を貰ってお客さんの髪を切るというのはニューヨークに来てからが始めてです。



ファッションや部屋のインテリアもおしゃれです。

NYに来て、一番苦労したことは何ですか?
失敗談などはありますか?

自分は結構ついている方なので、そこまで苦労したことはないかもしれませんね。仕事もこっちに来てすぐに見つかったし、、、。
しいて言えば、言語の違いくらいですかね。英語は語学学校にも通わず独学で習得した部分と、働きながらお客さんとのコミュニケーションを通して学んだので、初めはとても苦労しました。でも、実を言うと、そうやってお客さんとコミュニケーションをとっているうちに「言葉ってそこまで大事じゃないんだな」と思うようにもなりました。もちろん、全くいらないというわけではないのですが、何か伝えたいことがあれば、簡単な英語と身振り手振りでも十分通じるんですよ。大事なのはちゃんと伝えたいことがあって、それを熱心に伝えようとすることだと実感しました。

それから、失敗談ですか?失敗と言う失敗もないですね、、、(笑)というか失敗しないように努力しました。実は、最初どうしてもサロンで働きたくて、はったりを言って入ったんですよ。「月に100人切ってます」とか言って(笑)自分でも「よく言ったな」と思いましたけど、それでもどうしてもサロンで働きたかったんです。それがNYにきた大きな理由でもありますし。
でもやっぱりすぐばれるんですよね(笑)最初は上手くスタイルも作れなくて苦労しました。でも、だからといって無理に知ったかぶりして仕事するのではなく、無事サロンに入れた後は、できないことは素直にできないって言って教えてもらっていました。できないのにできるって言ってやっていたらお客さんを泣かせる程の失敗になっていたと思います。美容師の失敗は自分だけの失敗で済まされないので、お金を払って来てくれているお客さんに満足して帰っていただくために、そこのところは特に慎重でした。

今後の目標は何ですか?

自分のお店を出すことです。これはもう本当に近い将来で、今良い場所を探しているところです。自分のサロンはおしゃれでアットホームな感じにしたいですね。正直に言うと、僕自身はよくある大衆向けのサロンの雰囲気が好きじゃないんですよ。なんか行くだけで、緊張しません?特に、日本のサロンってすごく入りづらいイメージがあって、入るのにちょっと勇気がいったり、、、。
なので、自分のサロンは、お客さんが気軽に入れて、しかも、来てすぐ髪を切るのではなく、ちょっと世間話なんかしたりして、くつろげるような場所にしたいです。お客さんって髪を切りに来てるんですけど、やっぱりそれだけじゃないと思うんですよ。それに、美容師もただ髪を切るだけの仕事ではないと思うんです。技術だけあっても、人と接したり話すのが苦手だったりすると、美容師としてはやっていけないと思うので、技術だけじゃなく話術も磨かないとだめですね。しかも、お客さんもいろいろですから。しゃべりたいお客さんもいれば、あまりしゃべりたくないお客さんもいますよね。それぞれお客さんに合わせたトークで居心地のよい空間を作ることが大事だと思ってます。ある意味、ホストですよね(笑)
自分の店を開くときにこだわりたいのが、普通のサロンのように髪を切り終わったらさっさと帰ってもらう雰囲気じゃなくて、多少飲めるようなスペースも作って、お客さんが来たら2時間でも3時間でも居れるようなサロンにしたいですね。それから、普通のサロンはわざともたないスタイルにして、お客さんがすぐ戻ってくるようにスタイリングでごまかしたりするんですよ。その日はすごく奇麗だけど、次の日起きたら、なんじゃこりゃ、みたいな経験ありません?でも、そういったサービスは提供したくないので、自分のサロンでは、それぞれの髪質に合わせてナチュラルに仕上げて、後でお客さんが自分でスタイリングできるような形、保つスタイルを作るように心がけたいですね。お客さんはお金を払って来ているわけですから、その日だけ奇麗で終わってしまうスタイルは作りたくないといつも考えています。


NYにこれから来ようと思っている人に一言アドバイスをお願いします。

大事な商売道具です。

若いうち、エネルギーがあるうちに来てみたらいいんじゃないかな。日本人ってNYに憧れみたいなものがあるじゃないですか。確かに上を見ればキリがないくらい大成功している人達もたくさんいるんですけど、でも実際来てみると思い描いていたものと違うこともあると思うんですね。観光で来ただけではわからないこともありますしね。英語の心配とかは置いておいて、実際住んで肌で感じてみるといいと思います。そこから学べることはたくさんあると思いますし。それから、これは個人的なアドバイスなんですが、時には「ハッタリ」も大事だと思いますよ(笑)自分の夢をかなえるためにそれくらいの度胸はあっていいと思います。努力して「ハッタリ」を実力にかえればいいんです。やっぱり、きっかけやチャンスをつかむのは大変な事だと思うんです。でも、待ってるだけでは何も始まらないので、思い切ってぶつかっていってください!