フリーエージェントの禅宗僧侶 本名:山田和孝 通称:Kossan(こっさん)

NY滞在暦:
出身:日本

ニューヨーク在住、フリーエージェントの禅宗僧侶のこっさんにインタビューしました。

2001年より老師の代行として年に2・3回アメリカニュージャージー州『西来禅荘』を訪問し指導にあたる
2005年6月 正式に『西来禅荘』指導の全権を委任される
2005年8月 僧堂暫暇(引退)
2005年9月 『西来禅荘』メンバーの招聘を受け、ニューヨークに移住
2006年4月 アメリカニュージャージー州に非営利宗教団体『Hourin Zen Sangha』設立

火・水・土・日曜日にメトロポリタン美術館前で托鉢 をしています。 金曜日はニュージャージー州サセックス"西来禅荘"にて 坐禅会開催。どなたでも参加できます。また自宅でも座禅会を行っています。

ヨガ教室で座禅の瞑想の指導のご希望ありましたら、彼にご連絡ください。

ウェブサイトはこちら
http://kossan.zenmonk.jp/

インタビューの詳細はこちら

取材を終えて:
抜けるような青い空の中メトロポリタン美術館を歩いていると、お経が聴こえた。何かの間違いだと最初は思った。しかし声が近付くにつれて、聞き間違いではなく、お坊さんがメトロポリタンの前に立ってお経を唱えているのだ、ということが分かった。
ここNYで異色のお坊さん、通称“こっさん”にインタビューしました。
(mika arai)




NYに来た経緯を教えてください。

日本にいた頃お寺に入り、三年ほど典型的な「お坊さん」をしていました。しかし次第にもうちょっと修行だけをしたいという気持ちが自分の中に芽生え、「お釈迦様が開いた悟りがどんなものかを参究したいな」と考えるようになりました。

そんな時、私の師匠からアメリカでの座禅を全て任せるという委託を受け、2005年に本格的にNYで指導を行うためにこちらに出向いたのがきっかけです。


NYではどのように生活しているのですか?

普段はメトロポリタン美術館の周りで托鉢を行っています。他の観光名所よりも、メトロポリタン美術館の周りのほうが、比較的私が行っている活動を受け入れてくれる人達が多い気がして、ここでの托鉢を始めました。他には三味線による音楽活動は修行の一環と生活費を稼ぐ手段として始めました。実際、托鉢や音楽活動から私に興味を持ってもらい座禅の教えてもらいたいと依頼が来る事もあります。
ただ、できるだけ修行に専念したいので、他のアルバイトや生活を支える為だけの仕事はしていないですね。



マンハッタンで修行するという事はどういう事ですか?

禅の修業は一生もの。目指すものをは同じ、特に違うとは思わないですね。
一つ違うところがあるとすれば、多様な価値観に対する受容が育つところかもしれないな。日本は仏教が国全体に根付いているけれど、NYは違う。本当に色んな宗教の人がいるからね。

アメリカ人を含め外国人の生徒さんはよく「どうして?どうしてこうするの?」という質問を投げかけてきます。その時、私はある程度の質問を口頭で答えてから生徒さんたちに必ずこの一言を口にします。

「おめでとう」

その言葉には二つの意味が込められていて、一つは座禅をするにあたって疑問があるということは良いスタートをきっているという意味を込めて。もう一つは「おしゃべりは十分だ。さぁ座ろう」という座禅の師としての教訓を込めてです。


NYにいる僧としての使命を感じますか?

座禅に興味がある人がいる限り、募金方式で座禅の布教活動は続けて、あとは全て自分の修行に集中したいですね。
NYは自分がどれだけ自由になれるかを挑戦するにはベストな場所だと思いますよ。