NYで反戦ボランティアを行っているRimoさん

NY滞在暦:
出身:日本

Rimoさんは大学で理学療法を学びながら、個人でマッサージのオフィスを開いている。また、NYで学業と仕事を両立させながら、日本のイメージ向上と相互理解の為にボランティア活動をしている。Rimoさんは被爆者の国連への反核のデモや集会で通訳ボランティア20人を自費で組織し、のちのちTVや新聞でも紹介されることとなった。

NYに在住している日本人でこれだけ自国の日本の事を考え、25歳の若さでそのために何かをしている人がいるだろうか?
そう思った私は多忙なRimoさんに無理を承知でインタビューを申し込みました。

Rimoさんは日本を色々な側面から良くしていく為に意見を募り討論をする場としてウェブサイトを作成中です。各分野(政治・経済・歴史・教育・・・・など)に詳しい方に助言を募っていらっしゃるそうです。

Rimoさんの活動に興味をもたれたかたはこちらのアドレスまで

彼女の活動と魅力をたっぷりとご紹介したインタビューはこちらからどうぞ!

インタビューの詳細はこちら

取材を終えて:
あった瞬間にこの人は只者ではない、と思いました。強い目に吸い込まれそうでした。今まで考えた事も無かったような観点に出会い知らなかった事に恥ずかしくなり、同時に彼女と出会えてそれを知れたことに感謝しました。愛国心だとかなんだとか、そういうことではない。自分が生まれ育った国の事を何も知らなかったこと、それ自体はやはり無知だったでは済まされないような気がしたのです。
(mika arai)




NYに来た理由を教えてください。

私がNYに来た理由は主に2つあります。
1つは、単純ですが他の国に住みたかったという事。それと英語が話せたという事。(笑)

こちらに来て三ヶ月で9・11があって、私はNYに来てまもなくだったこともあり、NY自体に愛着があったわけでもなかったのも手伝い、実際のところその事件そのものは私にとっては実感というものはそこまでありませんでした。ただ、他のアメリカ人に比べ、リベラルなはずのニューヨーカー達が一瞬にして“God bless America!”なんて言いはじめた変わりように少なからずショックを受けましたね。その背景にはinformation control(政府によるメディアを使っての情報操作)の影響があったのだろうと思いました。


現在の活動はどのような経緯で始めたのですか?

9・11以降の情報操作を使った報道から、そのままメディアの流す情報を鵜呑みにしてしまう事の恐ろしさを知りました。その頃TVでは、パールハーバーの映像と9・11の映像をまるでリンクさせるかのように交互に放映していたので、その頃NYにいた日本人は私も含めて僅かながらでも肩身の狭い思いをしました。
私自身、実際アメリカ人にそういうトピックでからかわれたりした時に、日本はすごい誤解されてると憤りを感じました。その当時は私も言い返せるほど知識があったわけではなかったので、そこから自分の国について勉強しようと思いました。
実際日本では、国民全体もそんなに自分の国について知っているわけでもないし、その上外交の宣伝も下手。日本のイメージは必要以上に不利な立場に置かれている、そんな風に感じた私はアメリカに生きている一人の日本人として自分の国の事くらいは英語でアメリカ人に弁護できるようになろうと、戦争関連、歴史関係の本を読み漁りました。
それが今まで経てきた活動の始まりでしたね。



NYでは具体的にどのような活動を行っていますか?

私は通っているLaGurdia Community College大学でJapanese Clubというのを運営しています。半分外国の方、半分日本の方といった割合で外国の方はやはり親日家の方が多いのですが、親日家ですら日本に対して間違った知識やを持ってることに改めてショックを受けました。
クラブで関わった人達には一つ一つ誤解を説くために説明してお互い和解できている状態にまで今は来ています。しかし、このような和解を大きな規模で広げていく為には、やはり自国に対する知識を学ぶ日本の教育体制を整える必要性を感じましたね。私達日本人が説明しない限り、誰かが日本に対して誤解するのは避けられないと思います。

私の昔のルームメイトが反核爆弾のNPO団体に属していて、その時ちょうど被爆60年記念の何万人規模のデモをしにその方達がNYに来る機会があったので、それなら何かお手伝いできたら良いなと思い、詳しく話を聞いてみると、うまく団体として機能できてない事に気付いたんです。
通訳の方やその他ボランティアの方を募る宣伝も出来ておらず、スポンサー先も見つからないといった状態に自分に何かできる事はと考えました。

効果的な宣伝を短期間で用意する必要があった私はNYの日刊新聞“DAILY SUN”の広報の方と話をし、自費で一面使ってこのデモの事を宣伝しました。思いつく限りのWeb掲示板にも宣伝をのせ通訳を募集し、最終的には20人ほどの通訳の方を集める事が出来ました。


NYで失って、得たもの。

信用していたルームメイトに騙されて全財産を失くした事がありました。とてもショックでしたが、その時初めて自分の今までの甘さを知ると共に、必要であるもの、必要でないものがわかった気がします。
実際のところゼロから始めなければいけなかったわけで、ゼロから生きていける、どこでだって生きてゆける自信はこの出来事から得ました。
その大変な時期に見ず知らずの人が助けられた経験は、生活が安定している今、自分の出来る範囲で困っている人を助けたいと言う気持ちに繋がっています。自分が苦労したところは、苦労してくれなくていいから、そこからもっと先の新しいステップを踏んで欲しい、そういうステップを踏むお手伝いが出来れば、といつも考えています。


最後にメッセージをお願いします。

環境は自分を変えてくれる一つのファクターだとは思います。ですから、場所を変えて自分を試すのも良いかもしれません。しかし環境が自分を変えてくれるわけではありませんから、環境の変化に身を委ねるのではなく、何かを成し遂げたいならその準備をした方が良いと思います。
NYは自分がチャンスをつかむのに、万端な状態でいれば沢山チャンスがある場所です。但し普段から、人を助けたりしていなければ何も無い場所かもしれません。頑張る人に対しては頑張りがいがある街です。